今月のウチナーンチュ

このページでは、県外で活躍するウチナーンチュ(沖縄人)を毎月ご紹介していきます。あなたの友達 が登場するかもよ!
さて、今月は...子供が通う小学校で、ちゃんぷるーと一緒に広報委員として活躍され た指宿 由美子さんをご紹介します。

由美子さん
指宿 由美子 (いぶすき ゆみこ)
1958年沖縄県北谷町に生まれる。
1976年沖縄県立普天間高等学校卒
ちゃんぷるーから見た指宿 由美子さん:
1年間一緒に役員をやってきましたが、その顔立ちや色の白さ、よく通る声で しゃきしゃき話し、てきぱき動く様子から、最近まで夢にもウチナーンチュと は思っていませんでした。彼女も私のことをウチナーンチュに嫁いだナイチャ ー嫁と思っていたとか。ヤマトに溶け込み明るく生きる彼女のふるさとに対す る思いは?興味津々でインタビューに臨みました。

あなたにとって沖縄とは?

いざというときに、帰ることができるふるさと。心のよりどころ。

ウチナーンチュであることをどう思いますか?

それがちょっと複雑なんです。今でこそ沖縄っていうとトロピカルな癒しの島っていう感じで受け止め られていますが、私が高校卒業後上京した頃は全然違っていたんです。「あなた、沖縄の人なのにどう して日本語しゃべれるの?」とか「沖縄出身なの?じゃあそれだけで、私の方があなたより上ね。」っ て言われて、本当にショックでした。それで、恥ずかしい話なんですが、しばらくは「出身地は?」と 聞かれると「九州」って答えていたんです。今は「沖縄です」って言えるし、みんな「いいわね」って 言ってくれるけど、私にはどこかに昔の屈折した思いがまだ残っていて、沖縄がもてはやされる今の状 況を素直に喜べないんです。

それと、私も変わったし、ヤマトも変わったけど、沖縄も変わった!私はエイサーがものすごく好きで、 自分自身は踊れないんですが、それを見ながら育ったんですね。で、こちらで就職してずっとサービス 業でお盆や正月じゃない時期にしか帰れなくて、結婚して子供ができて初めて夏休みに沖縄に帰ったん です。何十年ぶりでエイサーが見れるぞ、と思ってすごく楽しみにしていたのに、私が見たエイサーは 全然昔とは違っていたんです。衣装とか振り付けとかが派手なんです。それに、今は年がら年中エイサ ーやっているでしょう?それも違う、と思うんです。今やっているエイサーを、私はパフォーマンス・ エイサーと呼んでいるんです。観光客の受け狙いなんでしょうが、私にとっては昔ながらの、お盆の時 しか見れないエイサーが、エイサーなんです。

チャンプルー精神で何でも取り入れるのがウチナーンチュの長所でもあるのでしょうが、昔ながらの形 で残しておいて欲しいものもありますよね。特に自然は残して欲しい。私の出身地の北谷なんて、帰る たびに新しい道ができて、山が崩されていて、私は浦島太郎状態です。開発もいいけど、自然は残して 欲しいですね。

ちゃんぷるー:私はエイサーのない首里で生まれ育ったので、中部出身の夫と結婚し て初めてまともにエイサーを見て、「かっこいい!」と思っていたのですが・・・あれはパフォーマン ス・エイサーだったのですね。うーん、いろいろと考えさせられたインタビューでした。

沖縄地図のアイコン

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