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[ちゃんぷるー・どっとこむ応援団(チバリヨー) 寄稿]

チャービラサイ/2012.クリスマス

文・写真 稲福 達也

桜あんぱん

 チャービラサイ、荻堂さん。今日はクリスマスですが、ケーキではなくあんパンの話です。そう、 いつだったか、貴女に会ったときにあげたあの桜あんパンのことです。
 
 僕が出会ったのは今年の4月。女房がデパートのうまいものお取り寄せ市≠ニやらで買ってきた のでした。僕は菓子パンはあまり食べないのですが、一口食べてその旨さにびっくり。甘味を抑えた 滑らかなこしあんがたっぷり入っていて、パンのヘソにある桜の花の塩漬けと添えられた葉っぱの塩 味がほのかにパンに移って香りもいい。早速ネットで調べたら、栃木県佐野市のナカダパン謹製(5 個入り600円)で、有楽町駅の側の交通会館にある「むらからまちから館」で取り扱っていて、桜餅 のように季節限定のパンだと思っていたら年中あることが分かりました。 桜あんぱん
桜あんぱん
沖縄では桜は咲きますが桜 を食材にした食べ物はないですよね。桜餅も復帰後に入ってきたもので、桜あんパンはありません。 それでこれはお土産にもいいと思って、いまでは東京出張のたびに買っています。
 先日、僕の知人からこの桜あんパンのことを耳にしたT子さんが食べたくなって、ナカダパンに直 接電話で注文したという話を聞きました。そのときかなりお年のおばあさんが電話に出て「字を書く のが大変なので注文はFAXで」といわれたそうですが、「大丈夫。カタカナの場所に住んでいるので電 話で住所をいいます。オキナワケン、ゴヤ…」とTさん。そしたら「ああ〜簡単な住所でありがとう!」 と注文が成立したのだとか。T子さんは、「ナカダパンのオバーしに(とても)かわいい〜」とはし ゃいでいたそうですが、コザに住み、機転の利くT子さんならではの話です。。
 荻堂さん。今年を振り返って、良かったことはこの桜あんぱんのことしか頭に浮かびません。そう いえばアンパンマンの作者やなせたかしが、「悪人を倒すことよりも、弱い人を助け、ひもじい人に パンを一切れ分けてあげる方がはるかに正しい。僕が望む正義は、それほど難しいことではない」と 言っていましたが、来年はどんな年になるでしょう。それでは良い年を迎えて下さい。

12/30/12



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