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[ちゃんぷるー・どっとこむ開設記念寄稿]
沖縄そば屋
巡り
文・写真
稲福 達也
【其の八】 沖縄そばの日
馴染みの沖縄料理の店で学生時代にバイトをしていたMさんに会った。彼女は、故郷の長野の白樺湖
畔で両親が営む旅館を手伝っているが、地域の観光に翳りが見えだしたので、家業の将来のために一念
発起して好きだった沖縄料理の修業にきたのだ。長野は本場信州そばの地なのに、特に手打ちの沖縄そ
ばが作りたいという。
その彼女に信州そばの日があるか聞き漏らしたが、十月十七日は沖縄そばの日だそうだ。それは、本
土復帰後に原料にそば粉を使わない沖縄そばをそばと表示してはいけないことになったが、製麺業界等
の運動で全国麺類名産特産品のひとつとして沖縄そばの名称の使用が公式に認可された日らしい(一九
七八年)。ゴーヤーの日(
五月八日
)のように語呂合わせではないから覚えにくいが、 復帰後に本土の法体系に組み込まれる中で、沖縄そ
ばと広大な米軍基地は本土並みにならなかった訳だ。これからそば打ちで小麦粉やかん水と格闘を始め
るMさんの沖縄そばの日はいつになるだろう。白樺湖畔に燦然と沖縄そばの幟が立てば、いつか訪ねて
訊いてみよう。
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