Home> 沖縄でーびる> サイトマップ

[ちゃんぷるー・どっとこむ 応援団 (チバリヨー) 寄稿]

くわっちーさびら・その49

文・写真 稲福 達也

ユーシタイ

 
 非核三原則の〈持たない、作らない、持ち込ませない〉のように、色々な 〈三ない〉があるが、私の〈三ない〉は、子どもがいない、車の免許がない、携帯メールやDVDな どは煩わしくてやらない、 である。そんな我が家に振り込め詐欺がくるとどうなるか。オレオレと 子供をかたれば詐欺だとすぐにわかるから、時々悪のりする妻は、「 沖縄の離婚率は全国一よ。 私 は4回離婚したが、あなたは私の何番目の夫の子?」 と訊くと言う。子供ではなくて、ご主人が交 通事故を起こしてどうのこうのという電話なら、それも明らかな嘘だとわかるので、その時は「沖縄 は飲酒運転が多いのよねぇ。主人は昨日も深夜の検問を突破して逃げてきたのだけど、スキをみてま た逃げてと伝えて下さい」とで 交番
も言うと、嬉々としていた。
 そんなところへ、来た、来た、来ました!私宛てに東京の某社から郵便が届き、開封するとなんと 世に聞く架空請求。文面は「本社は、全国に四十余の支店を持つアダルトビデオを扱う会社で、支店 で商品を購入したら本社から請求することになっている。あなたは忘れているかも知れないが、これ で二度目の請求である。すぐに商品代63,000円を現金書留で送らなければ・・」と脅し文句が続く。 妻には内緒で支払えるような微妙な金額設定の仕方はさすがだが、私はビデオの操作ができないのだ から、妻にあらぬ疑惑を持たれることもない。しかし、宛名のタックシールには我が家の電話番号も 書いてあるので、妻には電話で請求があれば、「稲福達也は103歳です。 沖縄は長寿県ですが、 ア ダルトビデオは何かの間違いじゃないですか」と答えておくように言った。
 さて、そんなことを友人のNに話したら、彼の母親のところにはオレオレ詐欺がきたらしい。 し かし、Nからの電話と信じた老いたNの母親は、方言でこう言って電話を切ったそうだ。「ユーシタ イヤサ、フリムン!(自業自得だ、馬鹿者!)」。 Nは複雑な心境らしいが、妻は強し、母はなお 強しで良いのだ。



このページに関するご意見、ご感想はこちらまで

お名前:
メールアドレス:
ご感想:

HOME