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応援団
寄稿]
 
くわっちーさびら・その39  
文・写真
稲福 達也
Wake Up
田舎者の私には、東京のアキハバラなんて街を知るわけもないが、そこにはメ
イドの格好をした若いウェイトレスがいる喫茶店が流行っていて、店に入ると“いらっしゃいませ”
ではなく“お帰りなさいませ”と言うそうな・・一仕事終えて職場の若い人たちと居酒屋へ行った
ら、メイド喫茶なるものが話題になった。 そりゃメイドのみやげ話に一度は行ってみたいものだ、とオジンギャグを放ちなが
ら、メイドと聞いて頭に浮かんだのは (沖縄の団塊の 世代以上の人は皆そうだろう
が)、米軍人・軍属のいわゆる外人住宅で家政婦として働いていた人たちのことだ。
大学生の頃、国際通りにあった割烹で皿洗いのバイトをした。ある日、 店内がどうも騒がしいな
と思っていたら、ウェイトレスが私を呼びに来た。数人の外人がお客さんとして入ってきたが、店で
は誰も英語が話せず困っていて、板長が |
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“あの皿洗いの大学生ならなんとかなるだろうから連れてこい”とのこと。ええっ!ビビって尻込み
していたら、一緒に皿洗いをしていたオバチャンが“私が行くさぁ”と出て行って、しばらくして平
然とした顔で戻ってきた。オバチャンになんで英語が話せるのと訊くと、“メイドをしていたから
よぉ”。 ブロークンだろうがそのパワーに私は脱帽し、自分の浅学非才を大いに恥じた・・話題は
メイド喫茶のことだったのに、オジンの悪いクセでそんな昔話をしたら、若いMさんが“うちのオバ
アも外人住宅でメイドをしていたそうで、それで今も寝ている私を起こす時はウェイクアップ
(Wake up) と声をかけます”と言った。その話は皆にウケた。歳を訊くと85歳になるらしいが、や
っぱり沖縄のオバアは面白い。 ウェイクアップ! (目覚めよ)、 よし、明日からの職場でのかけ声
はこれにしよう。
 
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