Home> 沖縄でーびる> サイトマップ

[ちゃんぷるー・どっとこむ 応援団 (チバリヨー) 寄稿]

くわっちーさびら・その10

 

文・写真 稲福 達也

念のため

 自慢することではないが、私はファッションやショッピングに全く関心がないので、私の物は何でも妻 が適当に買い揃えている。  
 一昨年、県外出張中にYシャツが余分に必要になってデパートへ買いに行った時 は、妻と連絡が取れなくて自分の首周りのサイズが判らなかった。取りあえず43pのものを選び、レジで 財布を取り出しながら「念のために首周りを計って下さい」と言うと、若い店員がメジャーで襟の外周を 計り始め、それを見た隣の年配の店員が「Yシャツは襟の内側を計るのよ」と注意したので、私は「念の ためにというのは、ここのことです」と自分の首を指さした。自分のサイズを知らないとこんなことも起 こるのだ。 虎頭山から望む那覇の街
虎頭山から望む那覇の街
  この夏には、患っている白内障の為に仕方なくサングラスを買いに街に出た。路上駐車ができる眼鏡 店があったのでTシャツにサンダル姿で店に入ると、「この店はブランド品だけで量販店にあるような安 物はないですよ」と店員から先制パンチを受けた。私の格好を見て念のために言ったのだろうが、店員の お眼鏡通りで、千円程度の安物でいいと思っていた私は、失礼しました、と言ってすぐに退散した。街も 大きくなると色んな店があるもんだ。結局、ショウウィンドウに“サングラス 800円均一”と書いた店を 見つけたのでそこで品を選び、車で待っていた妻を呼んで支払いを頼み、店の表で煙草を吸った。帰りの 車で「800円にしてはいい物だ」と妻に言うと、「何言っているの!5千円よ」とのこと。え?それは確か に“800円均一”の表示の下にあったのだ。それなら“800円から”と表示すべきじゃないか。妻が私に忠 告した。「嘘八百ということもあるから、いつでも念のために正札を確認すること!」。



このページに関するご意見、ご感想はこちらまで

お名前:
メールアドレス:
ご感想:

HOME