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今月のレビュー

このページでは、沖縄関連の本、音楽、コンサート、映画などを論評(レビュー)していきます。

今月は、2012年10月14日に新宿区大久保で開催された 第10回 沖縄かりゆし寄席 IN アートコート です。 

出演者
藤木勇人
◎秋葉シーサーズ
◎シューベルトまつだ
しゃもじ
◎豊岡マッシー&としこ
◎I-VAN
◎與座嘉秋
キャン×キャン
◎しゃも×キャン
マンネリを通り越して年中行事となりつつあるこのかりゆし寄席、前回に引き続き今回もコ リアンタウンの新大久保にあるアートコートで行われました。領土問題で日韓間がぎくしゃくしている この時期、街はどんな様子かと思いましたが、通りの人混みは以前のままで、飲食店もにぎわっていま した。ちょっとやそっとの波風には負けないくらい、韓流も定着したんだなぁ、と思いながら会場へ。

さて、今回のかりゆし寄席、年中行事なので特にお目当ての芸人はいません。いつもの秋葉シーサーズしゃもじキャン×キャンが出演しているのを確認して、行くことに決定しました。今回は 早めに会場へ行って整理券の番号が12番だったので、前に人のいない2番目の列をゲット。前の人の 頭を気にせず、芸人の息遣いが感じられるはず、と期待が高まります。

いつものように秋葉シーサーズでにぎやかにスタートか、と思いきや意外なことに、最初に登場 したのは藤木勇人。今回は歌を織り交ぜての漫談で、歌われる歌が復帰前によく耳にした「沖縄 を返せ」、仲宗根美紀の「川は流れる」(実はあんまりよく覚えていない。歌える藤木隼人って。。。)、 南沙織のデビュー曲「17才」などだったので、同世代の私にとっては懐かしく、思い切り笑えました。 藤木勇人の出来は、ここ数回の中では一番だったような気がします。

次に登場した秋葉シーサーズは、いつになくパワフルな笑い全開でしたね。いつもより前の席 にいたせいかもしれませんが、シーサー玉城と比嘉モエルの飛び散る汗が見え、動きにも迫力があって、 笑えました。いつもとんでもない展開に爆笑するのですが、今回は格安航空機のスチュワーデス役のシ ーサー玉城のギャグが斬新で面白かった!寄席が終わってみれば、今回一番良かったのはこの秋葉 シーサーズの芸だったかも、と思えました。

今回初登場かと思ったシューベルトまつだは、一緒に行く夫によれば、以前にも登場したとか。 全く記憶になく、「シーサー音頭」を歌い始めると、あ、この歌聞いたことあるかも、と思ったくらい です(スミマセン)。まあまあいい男だし、歌も下手じゃないし、笑いもそこそこ、なのですが、また 聴きたい!と思うようなパンチがなく、私にとっては印象に残りにくいのかもしれません。

今回かりゆし寄席を大いにを盛り上げ、バラエティー豊かな舞台にしていたのは間違いなく、初登場の I-VANでしょう。普天間出身でジャマイカのレゲエダンス世界一になった人らしく、ポップなダ ンスは楽しめたし、MCも上手だと思ったけれど、ダンス自体はテレビの「スタードラフト会議」に登 場するダンサーたちの方が上手なような。。。私はダンスに関しては全くの素人なので、何とも言えま せんが、ヒップホップを始めとするダンスが市民権を得ている現在、あんまり「世界一」って言わない 方がいいんじゃないかなあ、と思いました。まあ、すごいことなんでしょうけど。

私のお気に入り芸人しゃもじは、いつものように笑わせてくれましたが、しゅうごパークが妻で たーにーが夫役でのコントはシュール過ぎて、私には今一つでした。キャン×キャンとのコラボ は、前回より落ち着き安定していて、高校生がじゃれ合っているのを見るようで楽しかったです。そこ に與座嘉秋が乱入してくるのも面白かった。

與座嘉秋が寿司職人になるコントは下品というか、汚過ぎてどうかなと思いましたが、男の人た ちにはバカ受けでしたね。彼の演技力と体の動きは独特で、他を寄せ付けないパワーがあるように思い ます。ホームチームが解散してどうなるかな、と思いましたが、今後の活躍が楽しみですね。

そうそう、いつも寄席のバックで太鼓を叩いたり三線を弾いたりしている豊岡マッシー&としこ が今回は、手作り感いっぱいの映像(というより画像?)を交えながら、世界の音楽を奏でていて、好感 が持てました。特にベンチャーズを弾いた時には、三線の速弾きでここまで表現できるんだ、と素直に 感動しました。

今回も満足したかりゆし寄席、次回も楽しみです。

10/23/12

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