[ちゃんぷるー・どっとこむ 応援団 (チバリヨー) 寄稿]

(カナ) さ、 沖縄 (ウチナー)

 

いとうまきこ

だから「愛さ、沖縄」

 知っていますか?「沖縄病」。まさに私は沖縄病罹患者です。しかも重症です。自分でもわかってはい たのですが、沖縄が好きで永住してきたという夫婦に「沖縄病の危篤患者」と認定されてから、全くその 通りだと思うようになりました。
 いったいどこが「沖縄病」かと言うと、まず軽い症状としては、新聞で「○○沖で」とか「縄」などと いう文字を目の端が捕らえると「ん?沖縄?」とぴくっとする、何気なく本屋をウロウロしていると決ま って沖縄について書かれている本が自然に目に留まる、などです。そしてそんな本に手を伸ばし家にはい つのまにか沖縄に関する本が増え、「沖縄民謡」のCDも増え続け、一万人エイサーに参加し、パーランク を買い、さんしんを習い、三板を買い、保育園でもこども達とエイサーを踊り、民謡を教え・・・こうし て処方箋が見つからなくなりました。
 「危篤患者」の今では「沖」という文字ではなく「さんずい」だけで反応したり、ついこの間は勉強会 で使った小学校の校歌を見て「〜おなぎわん」という歌詞を「おきなわ」かと思い、ビックリしました。 知り合いが沖縄に行くと聞くと、2、3日前に帰ってきたばかりなのに「いいな〜いいな〜」を連発し、 「私も行きたい!!」と半べそをかきます。
 そんな私は5月の半ばに、「次の沖縄までまだ一ヶ月以上ある・・・」という悲しみのあまり、ついに 週末ふらっと飛行機に乗り、気が付いたらいつも行く通りを歩き、どこのそば屋に行こうかなあなんて考 え、明日からぶらぶらしようか、それともダイビングしようかと考えているうちに・・・目が覚めたので した。
 そうです、夢だったのです・・・。夢から覚めた私はもっと悲しくなり、いても立ってもいられなくな りました。でも、私には「仕事」がある・・・。沖縄に恋焦がれ、ため息を吐きながら日々を過ごしてい ると、今度は知らないおじいとうちなー口でしゃべっている夢を見ました。しかし、しゃべっていたはず なのにおじいがなんていっているのかわからないのです。「あたりまえか、夢だからね・・・。」とまた 恋のバロメーターがアップするのでした。
沖縄に恋する私。だから「愛さ、沖縄」なのです。



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