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[ちゃんぷるー・どっとこむ 応援団 (チバリヨー) 寄稿]

(カナ) さ、 沖縄 (ウチナー)

いとうまきこ

19.竹富島のビックリ

 初めて竹富島に行ったのは17年前。石垣港から出る竹富島行きの船は小さくてちょこっと屋根のついたクルーザー のような船でした。島に降り立った私と友達は「きれいー!」と大騒ぎ。島ではさっそく水牛車に乗り、あの有名な 町並みをゆっくり堪能し、さんしんの音に感動し、最後はおばあに「牛に乗ってもいいよ」と言われて牛に乗って手 をあげて喜ぶ写真をぱちり。本物の星の砂も初めて手にとり、それはそれは感動して次の日も船で渡りました。
 月日は流れ、次に竹富島を訪れたのはそれから9年後。竹富島行きの船はそれはそれは立派になっていてビックリ。 それどころか、町並みが変わっているではありませんか?砂はこんなに白かったっけ?もっと、あかばなーが咲き乱 れていなかったっけ?屋根とか壁とかこんなに綺麗だったっけ?家の窓とかサッシじゃ〜ん!・・・「?」がいっぱ いでした。あまりの衝撃に歩いていたおばあに聞いてみました。「10年前は、もっと、あかばなー咲いていましたよ ね?道も舗装したのですか?」と。すると、おばあは残念そうに「水道工事の為に道の工事をして生垣を一度壊して 作り直した。」と教えてくれました。おばあは、生活の為には仕方がないなと思って少し落ち込んで聞いていた私に 「でも、花もすぐに咲くようになるし、道もすぐに今まで通りになるさ〜」と言って慰めてくれました。そして、私 は水牛車に乗り今度は、水牛の糞の始末をするまで綱を持っているように言われ、そのまま水牛を少し歩かせてもら い、るんるんして竹富島から帰りました。
 それから4年後、今度は父と母と訪れ、竹富島の桟橋に立派な待合室ができていることにビックリ。本当に立派で す。もちろん水牛に乗り、おじいのさんしんに合わせて「新安里屋ゆんた」も「安里屋節」も熱唱し「あんたは、上 手だねえ」と褒められいい気分で帰りました。
 そして2週間前、それから更に4年ぶりに訪れた竹富島。観光シーズンでたくさんの人が島にいるのは当然ですが、 自転車で走っていると、水牛の多さにビックリ。ちょっと走って水牛車とすれ違い、角を曲がるとまた水牛車。次を 曲がるとまた水牛車・・・。いったい何台の水牛車がでているの?更に驚いたことに噂には聞いていましたが水牛車 でさんしんを奏でるのは関西弁のおにいさん。おにいさんはアルバイト仲間と思われる道行くおにいさんと、観光客 を乗せた水牛車の上から関西弁で話しているではありませんか?!さて、歌はどうだろうと耳を傾けるとさんしんの 腕は私といい勝負。(絶対私の方がうまい!)歌い方もなっとらん。ちっとも民謡に聞こえない!無形文化財の町並 みを誇る竹富島よ、こんなことでいいのか?島の事情もあるかもしれないけれど、せめて、本島在住の若者などを雇 えなかったのだろうか? コンドイビーチ行きのマイクロバスが行き交う竹富島。17年前に私が感動した竹富島はも う戻って来ないのだろうか?そりゃもちろん、もっと昔の竹富島は17年前に比べたらもっともっと素敵だったと思い ます。
私も観光客の一人、沖縄を、竹富島を、汚したり変えてしまっている要因かもしれません。悲しみにくれながら今週 末、竹富島に宿泊して、竹富島のことを考えてみます。
 しかし、台風15号が・・・!無事に竹富島の地を踏めるのか?危うし、いとうまきこ。



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