Home>愛さ、沖縄>サイトマップ

[ちゃんぷるー・どっとこむ 応援団 (チバリヨー) 寄稿]

(カナ) さ、 沖縄 (ウチナー)

いとうまきこ

18.ひーじゃー

 ひーじゃーと私の出会いは15年前、初めて渡嘉敷島へダイビングに行った時のことです。近所を散歩しているとか わいいかわいい子やぎちゃんが「メ〜、メ〜」と私を呼んでいるではありませんか。犬には近づけない私ですが子や ぎに駆け寄り「かわいい〜!!」と、なでなで。飼い主のおじいが「産まれたばかりさ〜」という子やぎちゃんは本 当にかわいくてかわいくて抱っこさせてもらいました。このかわいい子やぎちゃんが将来食べられてしまうなんてこ とはちっとも知らず、「かわいいねー、かわいいねー。ハイジのゆきちゃんみたい〜」と、子やぎちゃんは、渡嘉敷 島の思い出の1ページとなったのでした。だから、「やぎを食べる=子やぎは大人になる」・・・この衝撃的な事実 を知ったときの私のショックは相当なものでした。あの渡嘉敷島のかわいい子やぎちゃんも・・・?!あのおじいに ・・・?!え〜!!!
 それからの私は散歩途中でやぎに「メ〜」と呼ばれるとすぐに近づき、いつまでもいつまでもこちらをみつめるや ぎたちから離れられなかったり、「食べられちゃうんだ・・・」と涙ぐんだりしていました。しかし、いつからか 「沖縄好きなら、いつかひーじゃーを!」という思いがふくらみ、じわじわおそるおそる「ひーじゃーを食べる」 ことに近づきました。そこで「くゎっちーさびら」の稲福先生においしいやぎ料理の店も教えていただき準備万端。 しかし体調的に自信がなく、まずはかわいいやぎの顔にひかれてやぎミルク・・・しかし、それでも勇気が出ずやぎ ミルク入りのチャイに挑戦。その結果は腹痛、下痢・・・。あぁ、やっぱりひーじゃーへの道は遠いなあ・・・と諦 めモードだったのですが、先々週、久米島で「ひーじゃーカレー」なるものを発見!店員さんに「あのう、私、ひー じゃーミルクティでおなか痛くなったことがあるのですが、どんなもんでしょうかねえ?」と、聞いても仕方がない ことを聞き、長らく考えた末、この「ひーじゃーカレー」を注文しました。
 好き嫌いが多い私ですが、外食で残すことはめったにありません。でも、ひーじゃーは無理でした。かわいい子や ぎちゃんの姿、小屋で首をかしげながらじっと私をみつめるやぎの顔が浮かび、申し訳なくてたまりませんでした。 ひーじゃーのお肉さん、残してごめんなさい。もう、ひーじゃーには挑戦しません・・・。たぶん・・・。



このページに関するご意見、ご感想はこちらまで

お名前:
メールアドレス:
ご感想:

HOME