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[ちゃんぷるー・どっとこむ 応援団 (チバリヨー) 寄稿]

(カナ) さ、 沖縄 (ウチナー)

いとうまきこ

11.沖縄の冬

 今年はDEEPな旅を復活させるぞ〜と気合を入れて、2005年の沖縄の旅が始まりました。那覇に到着後 、何か新しい情報は無いかなあと目を光らせながらゆいレールに乗ると、○○ツアーのバッジを付けた 年輩の観光客がたくさん目にとまりました。冬の沖縄の特徴です。「南国へのあこがれ」から沖縄旅行 を計画する人は、情報満載の世の中のおかげで10年前に比べると随分減ったように思われますが、それ でも、寒い日に当ってしまった観光客はびっくりすることでしょう。年に10回沖縄に通う私でも、今回 のように寒いと「沖縄なのに〜」と思ってしまうのですから・・・。でも、沖縄にも冬は来るのです。
 私が初めて沖縄の寒い冬を体験したのは3年前の12月、与那国島にハンマーヘッドシャークを見に行 った時のことです。海も荒れ、風も強く、曇り時々雨。そんな中、ダイビングショップにタイムリーに 配送されて来たストーブ!まさか沖縄でストーブにお世話になるとは思いませんでしたが、本当によい 働きをするストーブでした。聞けば、本島ではこたつを持っている家庭も多いとか・・・。    今回の旅は2日目から急に寒くなり、歴史散策に出かけた私は説明を受けながら寒さに震え、お昼ごは んの沖縄そばを「暖かいってうれしい〜!」と感謝の気持ちで食べました。そして、沖縄の冬といえば 「あられ」ということを知りました。
 2泊3日の旅の中、1日目と2日目は全く違ううちなんちゅ(1日目は「くゎっちーさびら」の稲福先生 とたんぽぽのママさん)と過ごしたのですが、両日とも、「あられ」の話題が出たのです。昔はよく あられが降った・・・と口々に言い、に「スカートの裾を持って、あられを集めたねぇ」とか「たら いを持ってきてぱらんぱらんと集めたねぇ」と、同じことを言うのです。両日ともとてもうれしそう にあられの話をしてくれました。こんなとき、当然沖縄病の私は「いいなぁ。私も小さい頃から沖縄 に住みたかった〜。あぁ、うちなんちゅになりたい・・・」と、病を悪化させるのでした。あられなん て関東でも降るし、つい2週間前にも降ったじゃないか、寒さが苦手の私なのだから今よりもっと寒い 昔の沖縄はぶるぶるガタガタするに決まっているじゃないか・・・と自分に言い聞かせてみても「でも 川アは寒い!やっぱり沖縄がいいよ〜う!」と、全く治療薬にならず、「最近は沖縄の自販にも暖かい 飲み物コーナーがあるんだよなあ」などと考えながら、冬の沖縄の寒さに耐えながらトボトボ歩いてホ テルに向かう私でした。
 沖縄の冬、寒かったけれど、それでも私は沖縄が好きなのだ!



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