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[ちゃんぷるー・どっとこむ 応援団 (チバリヨー) 寄稿]

(カナ) さ、 沖縄 (ウチナー)

いとうまきこ

100.おんなじ・おんなじ!

 1月末に鹿児島に行ってきました。沖縄のことはガイドブックを見なくてもわかるし、友達に「おすすめの 場所、教えて」とガイドブックを差し出されても、ホイホイ、ペラペラ、スイスイとページをめくり、 さらっと教えられるのに、どうも、他の土地のことは全く理解できず、目次を見てもピンとこないし、 どこに何が書いてあるのかもさっぱり見当つかず・・・だいたい、鹿児島に目的地を決めるまでにも、 沖縄以外でどこへ行くか、わからなすぎて3ヶ月以上保留の状態だったのです。そして、やっとのこと で、鹿児島旅行を迎えたのでした。
 鹿児島は初めてで、目的はやっぱり温泉!しかし、主人は温泉嫌い。じわじわと「温泉、入りたいな あ・・・」と言い続け、結局3日間温泉に通えました。おいしい物をたくさん食べて、ドライブして、 温泉入って・・・という2泊3日でしたが、どうしても沖縄の香りをくんくんとかぎつけ、「沖縄と同 じだ!」と思うとうれしくなってしまう3日間でした。
 まず、ドライブ途中にお墓の屋根を見てびっくり!なんと、お墓に屋根があるのです。えっ?!まさ か、沖縄と同じ?そんなわけないよなあ・・・とじっくりみたら、お墓は関東の物と同じで、屋根とお 墓は一体化していなくて、トタンやレンガやいろいろな素材の物で、お墓の上を囲っているという感じ です。な〜んだ、これは火山灰よけか。お次は食事をした道の駅。見晴らしのよい広場になにやらピン クのものがちらちら。もしや、ブーゲンビレア?と、近づくと、やっぱりブーゲンビレアでした。我が 家のブーゲンは冬場は室内に入れるため、鉢植えですが、さすが鹿児島!ブーゲンの棚になっていまし た。でも、惜しいことに葉っぱはカサカサで、ドライフラワー状態でした。別の場所で今度は赤いもの が目に入り、こちらはハイビスカス。ハイビスカスも地植えでがんばっていましたが、つぼみが大きく なりはするものの、開くまではいかないという状態。どちらも南国まであと一歩。でも、もしかしたら、 今年の冬が寒いだけで、例年では咲いている日もあるのかもしれません。道の駅では、海ぶどうや久米 島の名産と同じ「シモン茶」が売られていました。
 鹿児島と言えば桜島。私も桜島に行きました。桜島と言えば私の頭の中でぐるぐる回るのが「上り口 説(ぬぶいくどぅち)」という沖縄民謡です。江戸に行く道を歌ったものですが、最後に「富士に見ま ごう桜島」という歌詞が出てくるのです。琉球舞踊の練習でいつも先生に歌詞をよく理解して踊りなさ いと言われるので、江戸に上る気持ちで桜島を見ようと思い、桜島に着くまでずっと口ずさみ、車内で 手だけ踊ってみたりしているうちに、桜島の前は「あれに見ゆるはうかいもん」という歌詞だったこと を思いだし、「うかいもんって?あれ?これって、この地図に出ている開聞岳のことじゃないの!やだ 〜!そうだよねえ!」と、開聞岳も江戸上りの気持ちで見なくてはと、主人に「絶対開聞岳の近くまで 行きたい!」と言いだし、余裕のない観光が大嫌いな主人を困らせながら、開聞岳を見て満足したので した。
 こんなことなら、ちゃんと地図を見てくればよかったと反省し、ぱらぱらとガイドマップをめくると、 武家屋敷やあつ姫ゆかりの地などが載っていました。そして、「琉球人」という文字も目に入ってきま した。そうだ、ここは、島津藩だったのか・・・。むむ、琉球に攻めてきた島津の野郎だな!と急に敵 対心を抱きつつも、もし、島津藩が攻めてこなかったら琉球王国は独立していたのかなあ、中国になっ ていたのかなあ、日本になったから戦争でとんでもないことになって、アメリカになったり日本になっ たり大変だったんだよなあ。でも、もし、独立していたり中国になっていたら、私は沖縄に行けなかっ たかもしれない・・・としんみり。
 鹿児島にいながら、沖縄との接点ばかりを考えたり、のんきに「わ〜!これ、沖縄とおんなじ〜!」 と心を躍らせながらも、民謡は日本の民謡なんだなと、当たり前のことにテンションが下がったり、ど こへ行っても、沖縄のことを感じたり考えながら旅をする私ですが、ちゃんと、鹿児島では「指宿の砂 風呂」も体験し、鹿児島を満喫しました!
 さあ、4月は久しぶりに沖縄に行けるといいなあ。うりずんの風よ、私を待っていておくれ〜!!!

03/01/12

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